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バレエダンサーにとって正座はよくないと聞きますが、どうして良くないのでしょうか?
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バレエダンサーにとって正座はよくないと聞きますが、どうして良くないのでしょうか?

解剖学的にみたときに、ダンサーへ悪い影響があるとは思えません。
よく聞く噂話のひとつでしょう。
サッカーをすると足が短くなる、と言うのも笑える噂話です笑

または「いいわけ」かもしれません。
しっかりとストレッチが出来ていなかったり、
バレエのレッスンや日常生活で膝の裏側、
そして脚の裏側をしっかりと使えていないからかもしれません。

もちろん和尚さんのように毎日継続して長時間正座をした場合、
そしてその後、ストレッチをしなければ
膝を伸ばす筋肉を使わないので弱くなります。

これは、毎日オフィスで働いている人が猫背になりやすいのと一緒です。
コンピューターが猫背を作っているのではなくて、
姿勢、筋肉をしっかりと使わないから、ですよね?

いすに座っている全ての人間が猫背になってしまったらそれこそ問題ですが、
正しく座る、正しく立つ、という基本的なことが出来ない人が多いのも事実です。

正座をするときに気をつけたいことは、
おしりの下で足首をひねらないようにすること、くらいでしょうか?

また、膝の怪我をしている時、痛みがあるときに無理やり行う必要はありません。

ターンアウトもそうですが、胡坐も正座も、
やりすぎがいけないのであって、適量ならば問題ないでしょう。

膝が出っ張ってしまう、伸びない理由は遺伝も確かに関係してきます。
ただ、昔記事でご紹介した40代の大人トレーニーさんの膝もすぐに伸びたことから考えて、
正しいところのストレッチ
(膝の裏側だけが問題ではありませんからね)
と正しく体を使うことが出来たら、
ある程度改善されると思います。

特に成長期の場合、骨や筋肉をいい感じに使ってあげれば、そういう体型になるでしょう。
逆に言うと、この時期に重心を間違ったところにおいてのレッスンを繰り返すと、
O脚じゃないのにO脚にみえる筋肉のつき方になってしまいます。

しっかりとルルベやトウシューズで立つ、という事が出来ないと、
足の裏から地面を押してルルベするのではなくって、
膝を持ち上げて「よっこいしょ」とルルベにあがる生徒がたくさんいます。

そうすると残念ながら膝の裏をのばして使う、という感覚が身につきません。

最後に。
小学校4年生で膝やひじが目立つのはあまり問題がありません。
しっかりと脚の裏の筋肉たちを伸ばし、ゆっくりと体をバレエ向きに鍛えてあげることで、
強いからだと、正しく使える筋肉が出来るはずです。

バレエ向きの体は正しい知識で作ることができる、
と私は信じています。

DLSブログ「正座はダンサーの膝を出っ張らせるのか?」より。
https://www.dancerslifesupport.com/sitting/




#dancerslifesupport
#佐藤愛
#バレエ上達
#バレエ解剖学


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